お知らせ

その他・活動実績

その他・活動実績

医療安全への取り組み

看護部医療安全委員会を中心に、「安全文化」の構築を目指した活動を推進しています。

1.安全な医療を提供するための看護の教育(新人育成コース)
  • 医療安全管理(転倒転落予防、ドレーンチューブ管理、内服管理、輸血手順、点滴管理)
  • 感染防止(手洗い・手先書毒演習)と採血技術演習
  • ME機器の取り扱い演習
  • 医療安全(安全なインシュリン投与)
  • 医療安全(危険予知トレーニング)
  • 医療安全(多重業務シミュレーショントレーニング)
2.RCA(ルートコースアナリシス)の実施

インシデント、アクシデント事例から、RCAの手法を用いて根本原因を分析し、対策を検討しています。

3.多重業務シミュレーショントレーニング

病棟勤務において看護師が実際に遭遇すると思われる多重業務場面をどう乗り切るか、シミュレーション環境下で体験学習します。

4.医療安全キャンペーン

医療安全の文化を醸成するために、毎年様々なキャンペーンを行っています。

患者参加型の医療をめざして

オストメイトのための患者家族会の支援

ストーマ保有患者(オストメイト)は全国に200万人います。当院においても、毎年50~60名の方々がオストメイトとなり日常生活に戻られています。今までは、ストーマ外来を通じてオストメイトの方々の相談を受けていましたが、「ほかの人はどのような方法でやっているんだろう?」「温泉に入るときはどう工夫しているんだろう?」など、実際に経験した人でなければ共有できないこともあり、ほかのオストメイトの話を聞きたいという声が多く聞かれるようになりました。そこで、平成18年より消化器外科医師と看護師有志により患者集会を開催しています。毎年、40~50名のオストメイト・家族が参加して、医師や看護師からのレクチャーを聞いたり、オストメイト同士の交流会を行ったりしています。

市民公開講座・茶話会

当院では毎年乳がん患者、前立腺がんや腎がんの理解のための市民公開講座や茶話会を企画・開催をしています。各診療科医師から、病気のことや最新の治療についてわかりやすく講演を行っており、好評を得ています。茶話会では
がん患者及びその家族に向け、看護師によるミニレクチャーや、心の悩みや体験などを語り合うための支援の場として
活用できるようにしています。

糖尿病週間

患者さんや地域住民の方々に対し、糖尿病の予防と正しい知識の普及の推進することを目的としています。 血糖測定・血圧測定などのサービスの他、糖尿病を専門とする医師・看護師などが個別の相談にも応じます 患者さんはもちろんご家族やご近所の方、病院職員、どなたでもご参加できます。

バーススクール開催

当院では妊婦さんおよび家族が主体的に妊娠・出産・育児を取り組むことができるように情報提供します。妊婦さん同士の友達づくりの場となっています。

第1課:[妊娠16週~妊娠28週まで]
・栄養士による妊娠中の栄養指導

第2課:[妊娠27週以降]
・母乳栄養について・乳房のケアについて・病棟案内・バースプランについて

第3課:[妊娠28週~妊娠32週ころ]
・分娩にむけての準備・入院時期と方法・分娩の兆候について・早期母子接触について・バースプランについて

両親学級:[妊娠34週~妊娠36週]
・立ち会い出産を希望される方は、ご夫婦で受講していただきます。

助産外来

当院で妊婦健診を受けられる全ての妊婦さんは、お産までに2回、助産師による外来を受診していただくことになりました。 助産外来は、ゆっくりとした雰囲気で、妊娠中の心配事の相談や、安心して出産を迎えられるよう、妊婦さんそれぞれの経過に合わせた保健指導を行い、サポートしてまいります。

保育を重視した小児病棟の取り組み

小児科病棟では、保育士が中心となり、単調となりがちな入院生活の中に四季に応じた様々な行事を取り入れ、子供たちが、笑顔を持てるような取り組みをしています。

心臓病患者家族のためのAED(半自動式除細動器)心肺蘇生法講習会

当院外来に通院しておられる患者さんやご家族が参加し、心肺蘇生法+AED使用方法を習得できるトレーニングコースがあります。 蘇生人形とAEDトレーナーを使用して実際に体験しながら学べ、インストラクターが丁寧にサポートします。 当院看護師も主体的にインストラクターを務めています。

遺伝診療科専任看護師

遺伝にまつわる不安や悩みに対応するために看護師が臨床遺伝専門医や各科専門識者と共にチームで支援しています。

  • Q. 出生前診断ではどんなことがわかるのでしょうか?
  • Q. 私の病気は遺伝子で診断できると説明を受けました。他の検査とどのように違うのでしょうか?
  • Q. うちは癌家系で、親が癌になったので私も心配です。

遺伝医学の進展に伴い看護職はこのようなクライアントやご家族の悩みや不安に対応し支援していく必要が、今後より一層増えていきます。遺伝情報は、ご本人自身の将来やご家族にも影響を及ぼす重要な情報です。様々な観点から検討し、より良い選択ができるよう支援します。

看護職のための公開講座

本院では、エキスパート看護師が多領域にわたり講座を公開し、多くの施設の看護職とのネットワークづくりを推進しています。公開講座は申込の上、無料で受講できます。

〈これまでに実施された公開講座〉

  • 緩和ケア
  • 呼吸理学療法
  • 創傷・オストミー・失禁ケア看護
  • 感染管理と感染防止技術
  • 糖尿病看護
  • クリティカルケア看護
  • リエゾン精神看護

一次・二次救命処置

患者急変時に備えた院内一次救命処置トレーニング

看護師、検査技師、薬剤師、事務職、用務員、清掃員等、病院内で働くあらゆる職種に対し心肺蘇生法+AED(半自動式除細動器)トレーニングを行っており、インストラクターとしても看護師が主体的に参加しています。

二次救命処置(ICLS)トレーニングコース

医師、看護師に対し、気管挿管、除細動器、心電図モニターなどを使用しリアリティーのある蘇生シミュレーショントレーニングを行っています。各診療科の医師と救急認定看護師が作るACLSフォーラムが主体となって、インストラクションを行っています。

集団災害への支援活動

国内の集団災害に対する看護部の貢献

国内における集団災害への取り組みとして、東京都が組織する東京DMAT:Disaster Medical Assistance Team(災害時派遣医療チーム)の活動に、医師と共に参加しています。集団災害に対する訓練のほか、科学テロ(NBC)災害に対する知識の習得と、その訓練なども行ないます。

〈災害看護教育の実践〉
  • 院内のリスク教育の一環としてのトリアージなどの講義6
  • 院内の防火訓練
  • 小規模災害時の患者受け入れの訓練
  • NBCを想定した患者受け入れの訓練
  • 放射線被爆患者受け入れ訓練
国内の災害時における看護師派遣実績
  • 2007年:新潟関越地震 救援活動
  • 2008年:岩手・宮城内陸地震 救援活動
  • 2011年:東日本大震災 救援活動
  • 2015年:茨木常総市水害に伴う救援活動
  • 2016年:熊本地震 救護活動

海外の集団災害に対する看護師派遣実績

国際緊急援助医療チームの一員としての活動: JMTDR(Japan Medical Team for Disaster Relief:国際緊急援助隊医療チーム) に登録をした看護師は、特別な訓練を受けた上でこれまでに海外の集団災害に派遣され活躍してきました。

  • 1985年:エチオピア連邦民主共和国干ばつ被災民救済援助チーム派遣
  • 1994年:インドネシア国、メラピ山噴火災害、熱傷専門化チーム派遣
  • 1999年:コロンビア共和国地震災害救済、国際緊急援助チーム派遣
  • 2003年:イラク戦争難民調査団として派遣
  • 2003年:アルジェリア地震災害国際緊急援助隊医療チーム派遣
  • 2004年:モルディブにおける津波災害国際緊急援助隊医療チームの派遣
  • 2005年:スリランカ共和国における地震災害国際緊急援助医療チームの派遣
  • 2008年:中国西部(四川省)における大地震 国際緊急援助隊医療チームの派遣
  • 2008年:ミャンマーサイクロンにおける災害支援として、国際緊急援助隊医療チームのメンバーとして派遣
  • 2013年:フィリピン共和国における台風災害に対する国際緊急援助隊医療チームのメンバーとして派遣
  • 2015年:ネパール連邦共和国における地震災害国際緊急援助隊医療チームの派遣
熊本地震

その他の災害などに関する看護師派遣内容

当院高度救命救急センターでは、平成24年9月1日より警視庁を所轄とする立てこもり事件時の救護班として、全国唯一の「事件現場医療派遣チーム」(警視庁IMAT)の運用を開始しました。こうした取り組みは、全国の警察と病院間では初めての試みであり、24時間態勢で警視庁の要請を受け、ドクターカーにより医師や看護師の専門家チームを現場に派遣します。


   

自衛消防操法大会

文京区本郷消防署管内の事業所における自衛消防隊の操法大会が、毎年行われています。 当院では防災に備えるチーム作りを目的として、この大会に、毎年看護師を含む男女各1チームが参加しています。日頃の練習の成果が発揮され、これまでに男女ともに優勝経験があります。

病院内防災訓練

病院内では、防災に備えるため全職員による防災訓練も開催しています。

看護研修会(付属病院院内看護実践発表会)

看護に関する研究を奨励し、会員の学識を高め、看護実践の質が向上することを目的としています。具体的には、各病棟・外来における優れた看護実践や研究活動を発表会において報告するように支援したり、学会への参加を奨励したりします。1年間に発表された看護実践及び研究の中から優秀者を選出し、看護研修委員から記念品を授与します。

看護研究発表会

日本医科大学4病院看護研修会では、臨床における看護研究の取り組みを積極的に推進しています。看護学研究職にある院外講師から指導を受け、1年を通じて研究に取り組み成果を発表します。研究の基礎として、文献検索や研究方法論、統計手法(表計算ソフトや統計ソフトの活用)、プレゼンテーション法などを学んだ上で、専門分野の学術集会にて報告できるように担当者が支援します。

魅力的職場づくりへの取り組み

ミニコンサート

新しく開院した新棟のユニバーサル外来にて、東京芸術大学の学生さんによる弦楽四重奏のミニコンサートが開催されました。多くの患者さんや職員が演奏に聞き惚れました。

新人看護師歓迎茶話会
看護師、医師による小児病棟のサンタクロース